こんにちは。
春ですね。新しいことのスタートにはもってこいの季節。
転職をお考えの人も多いのではないでしょうか？この記事にたどり着いていただいた方の中には４月スタート求人を探しているかたもいらっしゃるかもしれません。
今回はそんな転職希望の方の中でも未経験の職種へのジョブチェンジを考えている人向けて知っておいてほしい内容をお伝えします。
新しい世界に飛び込みたい、やったことはないけど興味のある仕事位チャレンジしたい、そんなとき、「未経験歓迎」、「未経験OK」と書いてある求人を発見すると「自分でもチャンスがあるんだ！」と心踊りますよね♩
でも、エントリーを押すまでにちょっと待って！あなたは、この「未経験」の意味を本当の意味でご存知でしょうか？求人を出す側が考えている「未経験」の意味。
私はお仕事で面接等の採用活動をしています。「未経験大歓迎」とうたった求人広告にエントリーされた応募者の方の面接の担当です。面接のときによくお見かけしてもったいないなあと感じるのが、「今は何にもできないし、勉強もしてないけど未経験OKだからそれでOKなんですよね？」という姿勢の方々です。
具体的にどんな感じかというと、
わたし「エクセルはどれくらい使用できますか？」→応募者「使ったことないです！」
わたし「入力はスムーズに可能ですか？」→応募者「普段パソコンを使うことはないので遅いです。自信ないです。」
わたし「これまで事務職は未経験とのことですが事務職に転職する為に何か勉強や準備していることはありますか」→応募者「ないです！今の仕事が忙しいので時間がなくて」
わたし「事務職の志望動機は？」→応募者「パソコン使えるようになりたいからです」
わたし「・・・（困惑）」
上記のやりとり、未経験OKの求人だから普通なのでは？と感じた方は要注意です。では、これを少しわかりやすくたとえてみたいと思います。想像してみてください。あなたが家事代行の人を雇いたいと人を募集しているとします。来客前に部屋を片付けてもらうために１回きりの依頼なら家事代行経験のあるベテランの仕事が早くクオリティ高い人にやってもらいたいところ。けれど今回は仕事が多忙なので週２回、継続的に来て欲しいと思っています。掃除、洗濯、料理の作り置きなどもお願いしたいな。長い付き合いになるので相性も大切にしたい。掃除や洗濯もわたしのやりかたを説明して合わせてくれたらいいな。家事代行の経験というよりも人柄とか意欲とかうちに馴染めそうかとか、そういうの重視したいから「未経験OK」にしよう！そんな気持ちで求人を出しました。すると面接を受けにきた人は・・・
「掃除も洗濯もしたことないので掃除機も洗濯機も経験なくて使いかたもわかりません」「料理もやったことないです。野菜切るのもできるか自信ないです。仕事忙しいので全部母がやってるんで」「志望動機は料理作れるようになりたいからです（未経験OKなので教えてもらえるんですよね？」
こう言われたらびっくりしませんか？「未経験ってここまでのレベル想定してない・・・」そう思ったのではないでしょうか？おそらく期待していた未経験の人って「家事代行として働いたことはないけど普通に家事全般できます。」「料理は好きです。美味しく作れるように練習中です」「仕事としては未経験なので至らない点もあるかと思いますがお役に立てるように頑張ります」こんな感じですよね？
そうなんです。求人の「未経験OK」というのは「仕事としての経験がなくてもOK」というのが本当の意味です。
なので事務職の場合は、理想は「実務経験はないですがMOSの資格を取得しておりますので表やグラフの作成、関数も一通り習得済みです」「パソコンが好きで日常的に触ってますのでブラインドタッチで１分間に130文字程度入力可能です」とか言えたらベスト。できます！と堂々と言えなかったとしても、「事務職に就くためにexcelなどのパソコンスキルを勉強してます」とか「実務経験はないですが勉強したので〇〇と〇〇はできます。他のこともできるように練習中です」くらいは欲しいところです。
上記のようなことが言えると、もし１名の求人に対して経験者の方もエントリーしていたとしても、企業との性格的な相性や意欲、今後の伸びしろへの期待で経験者や他の未経験者よりあなたを採用してくれる可能性もあるでしょう。
冒頭にお伝えした「できません！やったことないです！」で終わるのははチャンスを逃しかねないので避けたほうがいいですね。
いかがでしたでしょうか？今回は「未経験歓迎」の求人の本当の意味についてお伝えしました。みなさんの新しいチャレンジが良いスタートを切れるよう応援しています♩
次回は「志望動機の答えかた」についてお伝えしますのでご興味のある方は覗いてみてくださいね＾＾
